スポーツ障害・外傷・交通事故治療で接骨院(整骨院)をお探しなら高松市屋島西町「まちかど接骨院」にお任せ下さい

“軽い捻挫”が後を引く?成長期のケガには専門的な目が必要です

お子さまが「ちょっと足をひねっただけ」と言っても、見た目に腫れがなかったり普通に歩いていたりすると、つい様子を見たくなりますよね。
しかし、成長期の子どもの足首の捻挫は、大人とは異なる“見えないリスク”が潜んでいることがあります。

靱帯より骨の成長部位が弱い子どもは、一見軽い捻挫でも、骨折や骨端線(成長線)の損傷を伴っていることがあるのです。
今回は、当院が取り組んでいるエコーを用いた症状の観察と、早期治療・再発防止を目的とした運動療法についてご紹介します。

子どもの足首の捻挫の特徴とは?

成長期の子どもの関節は柔軟である一方、骨の弱い部位が損傷しやすいという特徴があります。
特に足首の捻挫では、骨端線損傷(成長障害の原因となる部位)が見落とされることがあります。

骨端線は、骨の成長が行われる軟骨部分で、成長期の子どもには必ず存在します。加齢とともに骨化して閉じていきます。骨端線の閉じる年齢は男子で16から18歳頃、女子で14から16歳頃で、骨の部位によっても閉じるタイミングは異なります。小学生~中学生の間にケガをした場合は、特に骨端線損傷に注意が必要です

  • 見た目に腫れが少ない
  • 少し歩ける
  • 痛みを我慢してしまう

こうした理由で、親御さんや指導者がケガを軽く見てしまうケースが少なくありません。

エコー観察で“見えない損傷”を見逃さない

当院では、超音波エコーを用いて患部の状態をその場で可視化します。
エコーのメリットは以下の通りです

  • レントゲンでは見れない靱帯・腱・軟部組織の状態がリアルタイムでわかる
  • 骨折の疑いがある箇所も細かく確認できる
  • 痛みのある箇所をピンポイントで観察可能

これにより、見落とされやすい損傷を早期に発見し、より正確な治療方針を立てることができます。

また、エコーは以下のようにお子さまにとっても安心できる観察装置です

  • 放射線を使わないので安全
  • 成長途中の体に繰り返し使っても安全
  • 体にゼリーを塗ってプローブをあてるだけの非侵襲的な検査
  • 音もなく、子どもにストレスを与えにくい

初期治療の基本:固定+適度な運動

捻挫直後の初期対応が、回復スピードと再発予防のカギを握ります。
当院では、症状の重さや生活スタイルに合わせて以下の対応を行います

  • キャストライト(強固な固定)や包帯、サポーター、テーピングによる固定処置
  • 固定期間中も関節を固めないための軽い運動療法
  • 状態が安定してきた段階で関節可動域・筋力回復のための運動を開始

痛みの早期軽減と治癒促進には「特殊物理療法」が効果的

当院では、ケガの状態に応じて、特殊物理療法機器を活用した治療を行っています。
お子さまの身体的負担を最小限に抑えながら、自然治癒力を最大限に引き出すことを目的としています。

また、物療機器の使用と並行して、ケガ直後の炎症を抑える基本かつ効果的な処置として「アイシング」を実施。
エコーで腫れの状態を評価しながら、適切な冷却時間と頻度を個別に判断します。

当院で使用する主な機器は以下の通りです

これらの物理療法を、テーピングや運動療法と組み合わせて行うことで、より高い治療効果と再発防止が期待できます。

テーピング指導と再発予防

捻挫の再発は非常に多く、特に同じ場所を繰り返しケガするお子さまも少なくありません。
そのため当院では、スポーツ時に有効なテーピング法やセルフケア指導も行っています。

  • 症状に合わせたテーピングの巻き方
  • 自宅でできるストレッチや筋トレ
  • 競技特性に応じたアドバイス

「早く復帰したい!」その気持ちを大切に

ケガをしたお子さまがよく言うのは、「〇日後の試合に出たい」「部活に早く戻りたい」という言葉。
私たちはその気持ちを尊重しつつも、無理のない段階的な復帰スケジュールを提案します。

  • ケガの状態と治癒スピードを見極め
  • 競技やポジションごとの体への負担を考慮
  • 学校やご家庭と連携して復帰のタイミングを判断

子どもの捻挫こそ、プロの目で判断を

足首の捻挫はありふれたケガですが、子ども特有の成長段階をふまえた正確な観察と対応が重要です。
当院では、エコー観察による症状の「見える化」、早期治療、運動療法、そして再発予防のサポートに力を入れています。

お子さまが「ちょっと痛い」と言っていたら、まずはお気軽にご相談ください。
早期対応が、競技への早期復帰と健やかな成長への第一歩です。