「歩き始めに膝がズキッと痛む」「階段の昇り降りがつらい」
そんな症状に悩まされていませんか? 特に中高年の方に多く見られるのが『変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)』という病気です。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症とは、長年の使用や加齢、運動不足などにより、膝関節の軟骨がすり減って炎症が起きたり、関節の形が変わってしまう病気です。初期は「少し動くと痛い」「動かし始めがこわばる」といった軽い症状ですが、進行すると膝が腫れたり、O脚になったり、正座や階段が困難になることもあります。
日本では、40歳以上の約6割が変形性膝関節症の兆候を持っているとも言われており、まさに「国民病」ともいえるほど多い症状です。
こうした膝の痛みに対して、当院では、最新機器と運動指導を組み合わせて、改善をめざした施術を行っています。
今回は、当院の治療法や設備、実際に効果があるとされる医学的な裏付けについても、わかりやすくご紹介していきます。

エコー(超音波観察装置)で膝の状態を「見える化」
当院ではエコーを用いて、膝の状態をリアルタイムで観察します。レントゲンでは映らない軟部組織や関節液の状態などが確認でき、炎症や腫れを詳しく把握することが可能です。
物理療法機器を活用
痛みや炎症を和らげるために、最新の物理療法機器も導入しています。
- ES-5000(高周波電気刺激):深部筋肉や神経へのアプローチ
- UST-770(超音波治療):深部組織への微細なマッサージ効果
- LIPUS(低出力パルス超音波治療):損傷部位の治癒促進に有効とする研究報告もあり、炎症や組織の修復を促すことが期待されます。
LIPUS(低出力パルス超音波)って効果あるの?
LIPUSは、弱い超音波を使って体の奥にある組織に働きかけ、回復を助ける治療法です。最近の研究では、ひざの痛みが軽くなったり、関節の動きが良くなることがわかってきています。
例えば、複数の病院で行われた調査では、LIPUSを受けた人の多くが「ひざの痛みが前よりも楽になった」と感じ、日常の動き(歩く・しゃがむなど)もスムーズになったと報告されています。
また、LIPUSは手術や注射のように体に負担をかけない治療法なので、「安心して受けられる」という声も多いです。
📘【参考論文】変形性膝関節症に対するLIPUSの効果(英語)
運動療法も実施
変形性膝関節症の治療では、運動療法が極めて重要です。筋力低下や関節の動きの制限を改善し、症状の進行を抑える効果が多くの研究で示されています。
当院では、国家資格を持つスタッフが個別に運動プログラムを作成し、無理のない範囲で継続的に取り組めるようサポートいたします。
運動って本当に効くの?しっかりした根拠があります!
「ひざが痛いのに運動して大丈夫?」と思われる方も多いですが、正しい運動はひざを守るためにとても大切です。
実際に、世界中の医療機関で調査された結果から、次のようなことが分かっています
- 軽い運動(ストレッチや筋トレ)を続けることで、ひざの痛みが減った
- ひざを支える筋肉が強くなり、歩いたり階段を上がるのが楽になった
- 気持ちも前向きになり、生活の質が良くなった
当院では、無理なく続けられる運動方法をお一人お一人に合わせてご提案しています。「運動は苦手…」という方でも安心して始められます。
📘【参考論文】運動療法による膝の痛み改善効果(英語)
テーピング・サポーターで関節を安定化
膝への負担を軽減するために、テーピングや専用サポーターの使用も行っています。動作時の痛みを和らげたり、膝関節の動きをサポートすることで、日常生活の負担が減ります。
最後に
膝の痛みは、日々の生活に大きな影響を与えるものです。
ですが、「年だから仕方ない」とあきらめる前に、今できる適切な対処を取り入れることで、症状の進行を抑えたり、痛みを軽減することは十分に可能です。
当院では、一人ひとりの症状に合わせた施術プランをご提案し、LIPUSや運動療法をはじめとする医学的根拠に基づいたサポートを行っています。さらに、必要に応じて専門医へのご紹介も承っておりますので、安心してご相談いただけます。
「これ以上悪くならないうちに」「少しでも今より楽になりたい」
そうお考えの方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。